今週のお題「カバンの中身」
私が幼かったころ、母のカバンの中には必ず「浜乙女」の味海苔が入っていた。
あれは、優れモノだ。
海苔の出番
子連れの外食事情はなかなか難しい。
幼い子が食べられそうなメニューがなかったり、どうにもお口に合わないことがあったりする。
そんなとき、カバンに隠し持っていた"魔法のアレ"が大活躍する。
それは、「浜乙女」の海苔だ。
ライスを注文して、お米を味海苔で包んだら、パクパクと食べられる。
今でも、私の下宿先には「浜乙女」の味海苔が常備されていて、大活躍している。
でえたらぼっちなしでは生きられない身体になってしまったようである。
重たそうなカバン
たくさんのアイデアが詰め込まれた母のカバン。
「出先で、いつ何が起きても、何とかなるように」と、
私の着替え一式から味海苔に至るまで、何から何まで入っていた。
きっと、重たかったと思う。
いつも持ち歩いてくれてありがとう。
某テーマパークの帰りに、眠った私を抱きかかえ、風船を持って、大荷物で階段を上ってくれてありがとう。
私自身も、「万が一」のことを考えて、だんだん大荷物になってしまうのが悩みである。
他人からは
- なんでいつも大荷物なの?
- そんなにも持ち歩く必要ある?(笑)
と言われた経験が何度もある。
確かに、周りを見渡すと、みんな、身軽そうである。
私自身、不安性なところや強迫神経症っぽいところはある。
石橋を叩いて渡る前に、石橋を叩き割ってしまうタイプなのだと思う。
でも、スマホに頼り切って、身一つで歩く勇気が、私にはない。
いつか私が母親になっても、大きな荷物を持って歩いているだろうか…
もちろん、味海苔も忘れずにね。